トマトには、ビタミンCやカリウム、食物繊維、そして強い抗酸化作用を持つリコピンやβ-カロテンが豊富で「栄養の宝庫」と称されます。これらの栄養素は美肌や風邪予防、花粉症予防などのさまざまな効果が期待できるので、食べられるようになりたいですよね。

“苦手”に合わせて調理方法を工夫して
味や食感が好きではなかったり、香りが苦手だったり、トマトが苦手な理由は人によってさまざま。トマトは調理方法によって食感や香りも変わってくるので、“苦手”に合わせて調理を工夫すれば、食べやすくなりますよ。調理も手軽で、見た目もおしゃれな食べ方を中心に紹介していきます。
■酸味や香りが苦手な人は、加熱してマイルドに
生の食感や青臭さが苦手な人は、加熱することで香りが和らぎ食べやすくなります。まずはパスタやピザなどから試してみてくださいね。

〈ササっと作れるおすすめレシピ〉
とろける焼きトマト……トマトを厚めの輪切りにして塩コショウをふり、アルミホイルの上に乗せ、塩コショウを少々。上にピザ用チーズをたっぷりかけ、トースターでチーズがこんがりするまで焼きます。塩コショウの代わりにハーブソルト、仕上げにブラックペッパーをふるとおしゃれな味に。おつまみにもおすすめです。
■味が苦手な人は、しっかり味を付けてマリネに
酸味や匂いを消すためには、しっかりした味のマリネ液に漬け込むのがおすすめです。

〈ササっと作れるおすすめレシピ〉
やみつきマリネ……ミニトマトを半分にカットし、マリネ液(酢、オリーブオイル各大さじ1、砂糖、しょうゆまたはハーブソルト各小さじ1、小さく刻んだニンニク少々)に漬け込み、冷蔵庫で1時間ほど冷やせば出来上がり。好みでブラックペッパーをかけてもOK! アボカドやモッツアレラチーズ、生ハムを入れてもおいしいですよ。
アレンジ:マリネ液のオリーブオイルをゴマ油に、しょうゆを鶏ガラスープの素にすれば、中華風にアレンジできますよ。
トマトのはちみつ漬け……ミニトマトのヘタを取り、熱湯にくぐらせて冷水にとり皮をむく。湯むきしたミニトマトを瓶や容器に入れ、トマトが1/3程度浸かるくらいにはちみつをかける。好みでレモン汁を少々加え、まんべんなく混ぜ合わせ冷蔵庫で冷やして出来上がり。
■食感が苦手な人は、ペースト状にして「なかったこと」に!
皮のプチプチ感や、どろっとしたゼリー状の食感が嫌いな人は、いっそのこと形をなくしてペースト状にして使うのがおすすめ。パスタのソースやケチャップにしたり、ピザにのせたりすれば、トマトが苦手なお子さんでも食べやすいですよ。皮の口当たりが気になる人は、剥いてから調理しましょう。
トマト克服にチャレンジする時は「無理なく、ちょっとずつ」が一番大切!調理したトマトが食べられるようになったら、少しずつ次のステップにトライしていきましょう。
近頃お店にはいろいろな種類のトマトが並んでいます。トマトの種類や産地、生産者さんによって味も食感も異なるので、いろいろ試してみると、もしかしたら“生”で食べられる日も来るかもしれませんね。
