冬の食卓をパッと明るくしてくれる「金時(きんとき)ニンジン」。お正月料理に欠かせないイメージですが、じつは普段使いにもうれしい魅力がたっぷり詰まった優秀な野菜なんですよ。

金時ニンジンのルーツ

私たちがスーパーでよく見かけるオレンジ色のニンジンは、明治時代にやってきた「西洋系」です。一方、金時ニンジンは江戸時代に中国から伝わった「東洋系」という種類。 栽培に手間がかかるため、現在は京野菜や香川県の特産品として大切に守られていますが、じつは古くから日本人に親しまれてきた伝統野菜です。

名前の由来は「金太郎」さん

「金時」という名前、じつは童話に登場する金太郎(坂田金時)が由来といわれています。金太郎が力を込めた時の、あのみるみる赤くなる顔の色に似ていることから名付けられたといわれています。なんだかパワーがもらえそうな、微笑ましいエピソードですね。

栄養満点!美容と健康の強い味方

普通のニンジンが「β-カロテン」でオレンジ色になるのに対して、金時ニンジンは「リコピン」で鮮やかな赤色になります。リコピンは強力な抗酸化作用があり、老化防止(アンチエイジング)や美肌作りの強い味方なんですよ。また、お腹の調子を整える食物繊維や、粘膜を強くして風邪予防に役立つビタミンAもバランスよく含まれています。金時ニンジンのリコピンやビタミンは、油と一緒に摂ると吸収率がグンとアップします。かき揚げやきんぴらにするのが、栄養を逃さないコツですよ!

料理にうれしいポイントもたくさん

味が濃くて甘く、肉質が柔らかいので、芯まですぐに火が通りやすいのが特徴です。また、柔らかいのに荷崩れはしにくいため、煮物や型抜きにも最適です。
金時ニンジンは年末年始が最盛期で、長ければ3月頃までお店に出回ります。正月料理だけでなく、鮮やかな赤色を普段の食卓にも取り入れてみませんか?