古くから漢方薬としても重宝されてきた「ショウガ」。温め食材としておなじみですが、じつは「生」か「加熱」かで、体に働きかける性質が真逆になるって知っていましたか。ショウガのパワーを正しく賢く使い分けて、毎日の健康に役立てましょう!

生のショウガは「殺菌」と「熱逃がし」

生のショウガに多く含まれるのはジンゲロールという辛み成分です。このジンゲロールという成分には、下記のような性質があります。

・強い殺菌作用: 食中毒の予防(お刺身の薬味の理由はコレ!)
・免疫力アップ: 白血球を活性化し、風邪のひき始めに効果的。
・解熱・発汗作用: 体の深部の熱を末端に逃がすため、発熱時や夏バテの緩和に。

おすすめの食べ方は、おろし生姜(冷奴、そうめん)、ジンジャーエール(生搾り)、お刺身の薬味など

 加熱・乾燥したショウガは温活に

ショウガを加熱(または乾燥)させると、ジンゲロールの一部がショウガオールという成分に変化します。このショウガオールという成分が、血流を促進して胃腸を刺激し、体を内側から温めてくれるのです。ショウガオールには、下記のような性質があります。

・深部の血行促進: 胃腸を刺激して体内から熱を作り出します。
・冷え性の改善: 芯からポカポカさせるため、「慢性的な冷え」に最適。
・代謝アップ: 脂肪燃焼を助ける効果も期待できます。

おすすめの食べ方はスープや味噌汁の具、生姜焼き、煮物など。また、ショウガ湯にしたり、乾燥させたショウガを紅茶に浮かべたりするのもおすすめです。加熱しすぎると成分が壊れてしまうことがあるため、スープの仕上げに入れて軽く熱を加えるくらいが◎

体調と相談しながら、食べ過ぎには注意!

夏には、冷ややっこやうどんにすり下ろして入れたり、冬にはショウガ湯やスープに入れたり。日本では当たり前のように行ってきた食文化ですが、じつは理にかなっていたのですね。
ただし、いくら体にいいとはいえ、刺激が強いため胃腸が弱い人は注意が必要です。一日スライス数枚分(5~10g)を目安に、体の調子と相談しながら「ショウガ活」を始めてみませんか。