ねっとりとした食感で、噛むたびに優しい甘さがじんわりと広がる里芋。秋から冬にかけて旬を迎え、ぐっとおいしさが増します。
とはいっても、実際に出来上がった煮物は、固かったりズルズルとした食感だったり…と、残念な経験をした人も多いのではないでしょうか。理想の里芋に出会うには、正しい選び方&保存方法が鍵!

おいしい里芋の選び方4つのポイント

1.湿った土付きのもの

土が付いたまま売られている里芋の方が風味が良い傾向にあります。さらに土が湿っていれば、収穫から間もない鮮度のよい証拠。表面を洗っているものは品質の低下が早く、風味が落ちている場合があります。洗う手間は少しかかりますが、“土付き”が断然おすすめです。

2.縞模様がくっきり

里芋のトレードマークでもある縞模様は、おいしさ見極めの重要ポイント。模様がくっきりとしていて平行に並んでいるものが順調に生育した良品です。

3.傷やひび割れがない

皮に傷やひび割れがないか確認しましょう。ひび割れがあるものは高温や乾燥で風味や食感が落ちている可能性があります。また、緑色に変色した皮も日焼けによって品質が良くないので避けましょう。

4.固くて丸みがあり、重みを感じる

手に持った時に固く、丸みがあって、ずっしりと重みを感じるものが良品。逆にふかふかと柔らかかったり、軽かったりするものは、中が空洞になっていたり虫が食べていたりする可能性があります。

冷やし過ぎ注意!里芋の保存は「常温多湿」が鉄則

里芋を購入して、すぐに冷蔵庫で保存していませんか。里芋は冷やし過ぎると食感が損なわれてしまうので、保存方法によっては残念な食感になってしまうことも。きちんと保存すれば、1週間程度はおいしさをキープすることができますよ。
里芋は乾燥と低温に弱いデリケートな食材です。購入後はひとまず袋から出し、新聞紙やキッチンペーパーで包んで保存袋に入れ、気温が低い時期なら常温保存で、暑い時期や気温が高い場所なら冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。土付きの場合も同じように保存しますが、乾燥を防ぐため、土は洗い落さない方がおすすめです。

ジャガイモやサツマイモに比べて地味なイメージがある里芋ですが、人間に欠かせないミネラルの一種「カリウム」を豊富に含み、免疫力アップも期待できる栄養価の高い食材です。さらに、低カロリー・低糖質でダイエットにもおすすめと、うれしいこと尽くし! ぜひ今年は里芋のおいしさを堪能して、元気に冬を乗り切りましょう。