
子供も大人もみんな大好き! ほくほくあつあつ、自然な甘さが楽しめる「さつま芋」の季節がやってきました。さつま芋は栄養価に優れ、一日に必要な栄養素の大半が補える「準完全食」と呼ばれるほど。毎日の食事やおやつに積極的に取り入れて、冬の到来に備えましょう。
今回は、さつま芋をおいしく保存する方法を紹介します。

外気温に合わせて保存方法を変えよう
さつま芋は濡れた状態で保存すると傷みやすく、また外気に触れると腐りやすくなります。低温にも弱いため、保存方法は季節ごとに異なります。
■秋から冬は常温で
秋から冬は常温保存が基本です。よく乾いた状態のさつま芋を1本ずつ新聞紙に2重に包み、直射日光の当たらない冷暗所に保存してください。スーパーマーケットで販売されているさつま芋は選果の時洗浄してあるので、保存期間は1か月程度が目安です。条件がいいと2カ月くらい日持ちしますが、味と食感を考えれば早めに使い切るほうが良いでしょう。常温保存の適温は10度~15度です。
■5度を下回る厳寒期は要注意!
さつま芋は寒さに弱く、5度以下になると低温障害をおこします。低温障害をおこしたさつま芋は黒く変色し、腐敗の原因に。過熱しても変な臭いがしたり、えぐみや苦みがあったりしておいしくありません。
■春から夏は20度を超えたら野菜室へ
さつま芋は気温が20度をこえてくると発芽したり腐敗しやすくなります。20度をこえてくるようになったら冷蔵保存が良いでしょう。
1本ずつ新聞紙に包み、ポリ袋に入れ袋の口をゆるく結びます。冷蔵庫の中でも比較的温度の高い野菜室で保存してください。さつま芋は寒さに弱く、低温障害をおこしやすいので1週間ぐらいで使い切りましょう。
■使いかけのさつま芋はどうする?
また、使いかけのさつま芋は適度な大きさにカットして容器に入れ、水に浸してふたを閉めて野菜室に保存し、毎日水を交換してください。使いかけはできれば2~3日で使い切りましょう。

量が多いときは冷凍保存もOK
■生のまま冷凍保存する場合
さつま芋を2㎝から3cmの幅で輪切りにし、5分ほど水にさらします。水にさらすことでアクが抜け変色を防ぐことができます。アク抜き後は水気をよく拭き取り、ジップロックなどに入れて冷凍庫に保存します。低温障害の影響を受けて食感がぼそぼそになるため、早めに使い切りましょう。調理する時は冷蔵室で自然解凍して使用してください。
■加熱して冷凍保存する場合
加熱して冷凍保存しておくと調理が楽です。煮物で使用する場合は少し硬めに過熱しておくと煮崩れしにくくなります。
使用する大きさにカットし、蒸したり茹でたり、電子レンジを使ったり、好みの方法で加熱します。完全に冷えるまで待ち、ジップロックなどに入れてよく空気を抜いて冷凍庫へ。保存期間は1か月が目安です。
解凍は冷蔵室で自然解凍がおすすめ。電子レンジで解凍すると余分な水分が出てしまい、味も食感も悪くなります。また、1回解凍したものを再冷凍するのも、食感が悪くなってしまうので避けましょう。

揚げたり焼いたり、味噌汁に入れたり、さまざまな料理に大活躍のさつま芋。おいしく保存して、今年はもりもり食べましょう!