秋の味覚「サンマ」のおいしい季節です。サンマといえば、大根おろしに、ゆずやかぼすなどの柑橘を添えるのが定番ですが、この食文化はいつごろから始まったのでしょうか。

サンマは江戸時代から庶民の味として親しまれてきました。この脂の乗ったサンマをさっぱり食べる知恵として、まずは大根おろしが定着したといわれています。一方、サンマに柑橘を搾るのは西日本独自の食文化でしたが、昭和初期の流通発達に伴い徐々に全国へ普及。さらに平成初期から中期に始まった「サンマ祭り」でカボスやスダチが提供されたことにより、この組み合わせは秋の風物詩として強烈に印象づけられました。

栄養面での相乗効果も期待!

「サンマに大根&柑橘」は栄養面でも理にかなっていて、柑橘のビタミンCとクエン酸が鉄分の吸収を高め、大根の消化酵素が消化を助けるという相乗効果を発揮します。
おいしく食べるための工夫が地域の文化と融合し、巡り巡って最高の健康効果を生み出していたという歴史には、食のロマンを感じますね。

庶民の味方だったサンマですが、今は少し手の届きにくい存在に…。でも、だからこそ、さらにおいしくいただき、栄養も余すことなく摂れるように工夫したいですね。